「ゴリヨウハケイカクテキニ」

 最近、よく「クレジットカードにも過払い金があります!!」というセリフをテレビやラジオ等で耳にします。
 ついこの間までは消費者金融に借金があった人をターゲットにしていましたが最近は少し変わってきたようです。

 クレジットカード(以下「クレカ」)にはいくつかの機能があります。
 ひとつは一般的な買い物が後払いになる決済の機能、お金が借りられるキャッシング機能、買い物やキャッシングの返済を分割できるリボルビング払いの機能です。

 まずキャッシング(カードローン)は金融業界では”当座貸越”という融資形態に分類されます。
 このカードローンはクレカ会社や金融機関にとってかなり優秀な稼ぎ頭(商品)ですが、利用者にとっては気をつけなければならない点がいくつかあります。

 一つはキャッシングでもショッピングでもリボ払いで返済を一定額とした場合、返済が長期におよんでしまうということ。
 返済期間が長くなると自動的に利息の額も増えていきますし、何度返済しても元金はほとんど減っておらず明細を見てびっくりするかもしれません。。
 つまりリボ払いのショッピングやキャッシングを頻繁に繰り返して返済が続いてしまうということは返済完了までずっと利息(分割手数料)を払い続けるということになります(ショッピングとキャッシングのリボ払いはベースとなる法律が異なります)。

 もう一つはキャッシングは与信行為であることから信用情報機関(信用情報機関について詳しくは次回以降で)の記録に載ることになります。

 クレカは2021年3月末現在で発行枚数2億6000万枚で国民1人あたりでは約2.8枚を保有していることになります。
 お年寄りや子どもを除くと1人あたり4枚以上になるでしょうからもはや生活に欠かせない存在です。
 手軽に簡単に作れるとても便利なクレカですが、キャッシング機能を備えたクレカは考えようによっては消費者金融発行のローンカードとほぼ同じものです。
 便利な反面、知らず知らずのうちに過大な利息を支払うことになったり、自身の信用履歴に傷をつけてしまっているかもしれません。
 どんな場面であってもキャッシングやリボ払いをご利用の際は肝に銘じてください。

 「ゴリヨウハケイカクテキニ」