【銀行物語(その1)】 銀行との良好な関係は〇〇が握ってる‼︎
銀行と取引はありますか?
法人、個人にかかわらずほぼ100%が何がしかの取引があるでしょう。
特に商売をされている法人、個人事業主、フリーランスにとって銀行は必要不可欠な存在です。
売上入金、支払い送金、融資、両替、小切手や手形決済、税金納付、貸金庫等々と様々です。
しかしながら起業したての経営者はみなさん忙しくてほとんどが用件のみの訪問になっているのではないでしょうか。
この機会に銀行とのお付き合いについて考えてみましょう。
まず起業したてのタイミングであれば商売の業績関係なく、ほとんど偏見なしのニュートラルな"創業者"として見てくれます。
また金融機関からのの支援が必要となった時点でそこから互いを理解するには時間が足りず、よくわからないまま、特に金融機関側は融資の判断を強いられることになります。つまり業績等の数値でのみ判断される可能性が強くなってしまいます。
できれば口座作成時には必ず営業(渉外)担当または融資担当者に独立の経緯、事業内容、今後の事業計画、展望等をお話ししましょう。
すでに口座開設後であっても、銀行に赴く際には定期的に担当者への経過報告をしてください。
財務の状態がわかる自社の資料を持参して。
長期的にいい関係、担当者といろいろな相談ができる関係性を構築できれば、あなたにとって銀行は必ずいいパートナーになります。必ずです。
池井戸潤さん原作の「半沢直樹」、現在映画が公開されている「アキラとあきら」の主人公を思い浮かべてください。
あんな銀行員が自分の担当だったら心強いと思いませんか?
正直に申しあげてほとんどの銀行員は自分が担当する企業、経営者には少なからず思い入れを持っています。
ましてや創業当時から見ている、話を聞いてその経緯を理解している、共有している取引先なら尚更です。
融資等、案件対応の際には稟議書を作成し、決裁のために融資課の役席、支店長、本部の融資部と対峙してあなたの代弁者となるのは彼らです。
いい関係であればあるほどその担当者の熱量は高くなり、より強力なパートナーになっていくことでしょう。
ご承知のとおり、銀行のメインとなる業務は預金、融資、為替ですが、見落としていけないのは銀行が持つ膨大な情報量とネットワークであり、メイン業務以外でもそれらが利用できればわたしたちのビジネスにどれだけ大きなインパクトを与えることになるかは容易に想像ができると思います。
そんな身近にある、かつ費用を投下することのない(たまに親睦会費等のコストはかかりますが...)有効なビジネスリソースを利用しない手はありません。
ぜひ担当者とのコミュニケーションを密にし、金融機関と良好な関係性を作り、継続してお付き合いしていくことを元銀行員として強くオススメします。
もし銀行員の特性や銀行員のものの考え方、ご自分の事例等で不明な点がありましたら報酬はいただきませんのでHPのお問い合わせフォームからご相談ください。